12月24日「初代ガンダム、いいね。」

「(初代)ガンダムやばいな。」←ww

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12月24日木曜日。時刻は午後6時。

僕の20代は灰色だった。

僕の20代は僕は生きていなく、死ぬことさえ出来ない、どこか「エアポケット」に入ったような、とてつもない空虚にまみれた空白期間だった。

それはどちらかというと現実世界の話に限った話ではない。

現実世界に限った世界であれば、どれだけ楽だっただろうか。

「コンテンツ」、例えば音楽だったり映画だったり小説だったりするエンタメ娯楽というものは誰しもが楽しめるものであるが、唯一必要なのは「楽しめる心・楽しもうとする心」であると僕は思う。

つまり、「最低限度の心」がないと、コンテンツというのは楽しめない。

僕は20代、コンテンツに触れるのがこわくて、ほとんどあまり触れてこなかった。(もちろんある程度は触れているけれど。というか、まあまあ。)

例えば「映画」。

僕は映画を観るのが20代、こわくなった。

何故こわいかというと、映画を観終わった後、ものすごく「虚しく」なるからだ。

結局僕たちが生きるのはそれぞれの自分たちの現実世界である。

僕の20代の現実世界は終わっていた。

誰にも理解してもらえない謎の病気と一人戦いながら、どうしようもない時間と空間を一人で生きてきた。

それは、コンテンツを楽しむ心を僕から奪っていった。

僕自身の経験から、コンテンツのは結局、自分の現実世界にぶつかってくる。

自分の現実世界と見比べたり、またその楽しかったコンテンツを恋人であったり友達とであったりと話あい共有しあったり。

僕はコンテンツを、自分の世界に持っていくことがこわくて、出来なくて、だから20代の僕はコンテンツを結構拒絶してきた。

今もまた、例えばテレビでもちろんドラマは見ないし(ドラマについては見ない理由はそれだけではないけど。以前にも述べたけれど演技というものに、しらけてしまう自分がいる)アニメ作品もほとんど見ていなく、どちらかというとただのニュースであったり、頭空っぽに見れるバラエティー番組であったり、プロ野球中継であったり、ドキュメンタリー番組を中心に見ていた。

何か人の手によって作られた空想世界が描かれるコンテンツというものに、あまり入っていけなくなっていた。

その傾向は今でも強く、そういう作品はほとんど見ていなく、何かそういう作品を見るのを止めていた。

ただ、漫画は最近、3年ぐらい前から読み始めていた。

何だろう・・・、漫画というのは衝撃が少ないというか、すごく何回も言うけど、映画とか、無駄に激しい映像じゃないですか。←ww

それに疲れちゃうというか、激しい映像を受け止める心が僕にはなくて。

その点漫画ってほら、優しいというか、お腹に優しいコンテンツじゃないですが。

静画は大丈夫だけど、動画はきついってのが、僕はあって。

だから漫画はセーフ、みたいな。←ww

それでアニメとかも20代と今までもあまり見てこなかったのだけれど、どういう流れの変化か、先週NHKBSのドキュメンタリーで「ガンダム誕生秘話」みたいなドキュメンタリー番組があって、それきっかけでガンダムをまた見たいなと思った。(20歳前後に初代ガンダムを見た気がする。)

ただ何だろう・・・、やはり中学頃に「エヴァ」を見てしまっているから、20歳前後に見たガンダムに対してそこまで面白さは感じられないというか、う~ん、どちらかというとエヴァの方が僕たちに合わせてくれているというか、現代に近いコンテンツじゃないですか。

だから初代ガンダムを見ても、そこまで心に響かなかった。

そんで今改めて見ているのだけど、20歳前後頃に見たよりは楽しめているというか、楽しんでみている。

楽しんでみている、というのはまた、語弊があるのかもしれない。

というか初代ガンダムって何だろう・・・、これを「楽しいコンテンツ」として捉えていいのかどうか、そこに?が僕の中に生じていて。

初代ガンダムってすごく『グロイ』というか、「エンタメ」ではなく「戦争描写」だよね。

こんなにむごい作品だったんって、ちょっと引いている部分もある。

これが広く世間に受け入れられて、エンタメとして成立しているって、凄いな。

何だろう・・・、普通に「火垂るの墓」とか「はだしのゲン」とかと同類というか。(どちらの作品も僕はちゃんと見たことはないけど。←ww)

「戦争」、なんだよね、ガンダムの描いているのは。

だから、あまり笑えないというか、これを見て楽しんでいいの?と見ていて疑問に思うし、楽しんで見るというよりは、例えばそれは「性欲」に近く、それに惹かれる「本能」で話の続きを見たい感じ。

ガンダムを楽しむっていうのは何だろう・・・、そういう自分の心をどう捉えたらいいのかなとさえ思う。

少し話が逸れるけどさ、例えば僕たちは、「三国史」の話であったり「戦国時代」の話であったり、昔の英雄の戦話って好きじゃない。

でもさ、それはNHKのドキュメンタリーの「映像の世紀」が映したように、戦争は結局多くのグロテスクさをはらんでおり、ただただ人が死ぬだけの物語でもある。

「戦」についてのその、僕たちの矛盾する気持ちを、自分自身どう捉えていいか僕は分からない。

戦争はダメといいながら、戦話を本能的に惹かれてしまう相反する2つの感情を、僕は自分自身上手く理解出来ていない。

ガンダムは面白い。

だけど、この楽しい心、求める心というのは、持っていていいのかなって。

また、主人公側(アムロ側)に心寄せる感じでもないんだよね。

このアニメが表現しているのは「戦争」だから。

主人公側もある意味「悪」だから、自分がどの視点からこの作品を見ればいいのか、困っている。

ともあれ、久しぶりにコンテンツ作品に惹かれている自分の心があるのは素直に嬉しいと思うし、嬉しい。←ww

楽しみたい、僕は、コンテンツを、そして、僕の人生を。

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「暗闇時間」。

久しぶりに聞いた単語だ。

あ~、初代ガンダム、おもしれえ~~。

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